facebookページ「母さん目線で見る絵本と写真」を作りました

ブログ連載「母さん目線の写真史」との連動として、絵本や写真を紹介するfacebookページ「母さん目線で見る絵本と写真」をつくりました。

母さん目線で見る絵本と写真

「母さん目線の写真史」は、2013年6月からギャラリーときの忘れもののブログで写真史と育児にかかわるエッセイとして月に一回の連載として、継続しています。

http://www.tokinowasuremono.com/…/essay…/kobayashi_text.html

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絵本と写真史のお話会開催・写真ギャラリーSolaris 5月3日(日・祝)

「写真史と絵本のお話会」を大阪の写真ギャラリーSolarisにて開催いたします。

http://solaris-g.com/mika_kobayashi_ws150503/

以下サイトより抜粋

木を見る」をテーマとして、木を描き出している絵本、そして、木の写っている写真を通して、「絵本と写真の見方、味わい方」について考えていきます。


実際に絵本を手に取って見て頂きながら、本の特徴や構成、そして木を通して語られている物語を読み解いてゆきます。

また、「木」の写った写真史上の名作や、現代の写真家たちの作品を通して、それぞれの作品の成り立ちや背景を探り、その見方についてお話ししていきます。

今回はレクチャーだけではなく、参加者の方にも、ご自身が身の周りで見て撮った木の写真を撮ってきて頂き、レクチャーの終わりにみんなで見せ合うワークショップを行う予定です。

<概要>

講師:小林美香
日程:2015年5月3日(日・祝)  13時〜15時終了予定
会場:Solaris
料金:¥2,000-
定員・締切:10名・ 先着順(定員になり次第締切らせていただきます)

お申し込み、お問い合わせは以下のサイトからお願いいたします。
http://solaris-g.com/mika_kobayashi_ws150503/

https://igcdn-photos-c-a.akamaihd.net/hphotos-ak-xaf1/t51.2885-15/10914687_1533797873559962_1156271453_n.jpg https://igcdn-photos-c-a.akamaihd.net/hphotos-ak-xpa1/t51.2885-15/10809469_809511282459490_1819231530_n.jpg
ギャラリーときの忘れもののブログ連載「母さん目線の写真史 19回 木を見る」で書きましたが、今年に入ってから、 時々スマートフォンで木の写真を撮ってInstagramにアップしています(「#木を見る」というハッシュタグで検索すると、私が撮影した写真が出てきます)。
街路樹や公園の植え込みなど、身近なところにある木を写真に撮ると意外な発見があったりします。
上の左の写真は冬に近所の緑道の木を撮ったものです。あたかも雲が木の枝に引っかかっているように見える様子が面白いと思いました。左は桜が満開を迎えた4月に撮影。並べてみると、光の射し方や空の色、周囲の下草の変化などからも季節の移ろいを感じます。

 

 

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ポートフォリオレビューのお知らせ


ガーディアン・ガーデンにて開催されるポートフォリオ・レビューでレビュアーを務めさせて頂きます。
http://rcc.recruit.co.jp/gg/related_post/event/20150406_19463.html

以下サイトより転載です。

2015.05.26 火 7:10p.m.-9:00p.m.

第12回写真「1_WALL」関連イベントとして、「1_WALL」展会期中に各界で活躍中の方々をレビュアーにお迎えし、ポートフォリオレビューを開催します。ぜひ、この機会にお申し込みください。
ポートフォリオレビュー参加者以外の方も、レビューの様子を見学できるオープンな場です。

入場無料、入退場自由、予約不要見学可

レビュアー
小林美香(写真研究者)
瀧本幹也(写真家)

応募方法
締切:5月12日(火)
資格:年齢35歳以下。手法は自由。ただし、公序良俗に反した作品は不可。
提出内容:
A. 作品画像10点以上(10MBまで)
B. 制作意図(300字以内)
C. プロフィール(氏名、生年月日は必須。他、出身校、活動歴、受賞歴、展覧会歴など)
送付先: 上記提出物A,B,Cをメールでgginfo@waku-2.com宛にお送りください。
選考結果のお知らせ: 締切後1週間以内にメールにてご連絡いたします。

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「写真史と絵本のお話会」

林和美写真画廊にて、「写真史と絵本のお話会」を開催しました。

「木」というモチーフを取り扱った絵本と写真作品を通して、物語や本の構成、写真の見方についてお話しさせて頂きました。レクチャーというよりも茶話会のような雰囲気で、絵本を囲みながら和気あいあいと楽しい時間になりました。

ご紹介した絵本

mikaws 1
 

写真作品

mikaws 2

 

今回選んだ絵本は、ポップアップの絵本、蛇腹製本の絵本以外は、住んでいる区の区立図書館で借りたものです。比較的安価であったり(数百円から千円台が多 い)、身近な図書館で借りられるのが絵本のよいところ。ご紹介した写真作品は、美術館のウェブサイトなどオンラインのリソースから選んだものです。
写真集、とくに洋書の写真集などは、高価だったり、見られる場所が限られたりするので、「気軽に楽しむ」というわけにはいかなかったりするのが難点ですが、オンラインのリソースを活かして、絵本と写真の世界をつなげていければと考えています。

配布した資料

木を見る 絵本と写真史のお話会資料 by Mika Kobayashi

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「10 x 10 American Photobooks」


「10 x 10 American Photobooks」のオンラインの選者として、アメリカの写真家の写真集10冊を選びました。

選定基準は以下の通りです。

政治、文化、経済、ジェンダー、家族など、現代のアメリカの社会にかかわるさまざまな問題に独自の スタイルやアプローチで取り組みながら作品を制作している写真家の写真集を選んだ。通常、写真 を通した社会問題への取り組みというと、フォトジャーナリズムやドキュメンタリー写真のような、ニ ュース報道やストレートな手法で撮影されたものが想起される。しかし、このセレクションでは、個人 的な体験や視点に根差していること、コンセプチュアルな枠組みや手法を練り上げて撮影に取り組 んでいること、撮影の姿勢が写真集の編集の仕方に反映されていることを基準として評価している。

My selection focuses on American photobooks by photographers working on social issues related to politics, culture, economy, gender and family in the United States. Traditionally, images by socially concerned photographers tend to be straightforward in approach and closelyrelated to photojournalism and documentary photography. This selection, however, seeks to highlight the variety and uniqueness of styles and approaches found in socially concerned photography. I chose photographers whose works are based on their personal experiences and strong viewpoints, which are then used to elaborate upon a conceptual framework and working method for shooting and editing books.
  1. Robert Adams What We Bought: The New World: Scenes from the Denver Metropolitan Area, 1970-1974. (New Haven: Yale University Press, 2009)
  2.  Steve Crist and Zoe Strauss America. (Los Angeles: AMMO, 2008)
    Zoe Strauss ウェブサイト
  3. Laurie Toby Edison Women En Large: Images of Fat Nudes. (San Francisco: Books in Focus, 1994)
    Laurie Toby Edisonウェブサイト
  4. Wendy Ewald Secret Games: Collaborative Works with Children 1969-1999. (Zürich: Scalo, 2000)
  5. Lauren Greenfield Girl Culture. (San Francisco: Chronicle Books, 2002)
    Lauren Greenfield ウェブサイト
  6.  Peter Hujar Night. (New York: Matthew Marks and San Francisco:Fraenkel Gallery, 2005)
  7. An-My Le Small Wars. (New York: Aperture, 2005)
  8. Leigh Ledare Pretend You’re Actually Alive. (New York: PPP Editions and Andrew Roth, 2008)
  9. Ari Marcopoulos Even the President of the United States Sometimes Has Got to Stand Naked. (Zürich: JRP|Ringier, 2006)
  10. Leo Rubinfien Wounded Cities. (Göttingen: Steidl, 2008)

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子どもに写真のことを語る


ギャラリーときの忘れもののブログでの連載「写真のバックストーリー」、おかげさまで10回目を迎えました。お題になっている作品を制作した作家の別の作品を例として挙げたり、別の作家の作品と比較してみたり、作品が元々掲載された雑誌や写真集を紹介したり、と毎回書くアプローチを変えています。ツイッターやfacebookなどで、時折連載への反応を頂いたりもするので、読んで下さる人たちとの距離が近く感じられるのが嬉しいです。

これまでのラインナップ

  1. ヘルベルト・バイヤー
  2. マヌエル・アルバレス・ブラボ
  3. ロベール・ドアノー
  4. エルンスト・ハース
  5. アンドレ・ケルテス
  6. ルイス・キャロル
  7. ウィージー
  8. リチャード・アヴェドン
  9. ラリー・クラーク
  10. ベッティナ・ランス
育児が生活の大半の時間を占めるようになっているので、切れ切れの時間ではありながらも、この連載を通して、写真のことについて調べたり、書いたりする感覚を徐々に取り戻す手がかりを頂いたのは、ありがたいことだと思っています。娘持ちの親になった、ということも手伝ってか、女性、とくに幼い女の子の写っている写真(たとえばルイス・キャロルの写真など)を見る目が変わってきました。経験はものの見方を大きく変えていくものだな、と実感します。

先日、とある編集者の方から「後世に残したい写真集を20冊挙げて下さい」というアンケートを頂きました。「後世に残したい」という言葉は、私にとっては「いずれ娘に見せたい」ということでもあるので、「写真集を見せることで、何を伝えたいのだろう?」と思いを巡らしつつ、悩みつつ、これまでに見てきた写真集の中から選んでみました。選んだ本の紹介は別の機会にするとして、その過程で考えたのは「写真、写真家について、写真の見方について子どもに向けて語っている本というのはどういうものがあるのだろう?」ということ。以前、「ちいさな労働者―写真家ルイス・ハインの目がとらえた子どもたち」という本を読んだことがありますが、ほかにどんな本があるのかすぐには思いつかないので、調べてみたいなと思うのと同時に、いずれそういう文章を書けるようになりたいな、とぼんやりと思いを巡らしています。

 

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Strolling in between: Deer and people on Wakakusayama hill

写真家の多田ユウコさんの電子書籍写真集Strolling in between: Deer and people on Wakakusayama hilltenpo pressから刊行されました。私は企画・執筆でこの本の制作に携わりました。amazon.com以外に、フランス、ドイツ、イギリス、スペイン、イタリアのamazonで、世界中どこにいても購入することができます。

タブレット等で表示するコンテンツなので、紙の書籍の写真集とは違う写真の見え方を踏まえた上での編集の仕方を研究していく必要がありそうです。

 

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写真のバックストーリー

長らく更新しておりませんでしたが、今月からギャラリーときの忘れもののブログで、「写真のバックストーリー」という連載を始めました。

ギャラリー所蔵の写真作品について、その背景や見所を短いお話しにしております。どうぞご愛顧下さい。

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環世界

娘が産まれて2カ月以上が経過。

震災の被害に心を痛め、原発の影響に不安を抱きながらも、娘の成長に日々驚かされています。成長の記録を残すべく、毎日のように写真を撮るようになりました。

一カ月を過ぎた頃から、娘を抱えて実家の近所を30分から1時間弱かけて散歩するのが習慣になると、道端でふと目にとまる植物なども撮るようになり、植物の変化で季節の移り変わりを感じるようになりました。子どもを持つことで、時間に対する感覚が変わってくるとはよく言われることですが、身をもってそのことを実感します。

妊娠中に『生物から見た世界』を読んで、生物のすべての動物はそれぞれに種特有の知覚世界をもって生きており、その主体として行動している「環世界」という考えを知り、胎内の子どもが外に出てきたら、どんなふうに世界を知覚して発達を遂げていくのだろうか、と想像を巡らせたりもしましたが、実際に子どもが産まれてみると、親になった自分自身の周囲の環境に対する感じ方の変化も大きいようです。

散歩の道すがら蒲公英を摘んだ時に撮った自分の手の写真と、生後50日目の娘の手の写真をしげしげと見るなかで、娘と私、娘に触れる人たちの手の写真を撮っていこうと思うようになりました。彼女がこれから先無事に成長し、たくさんの人たちに触れられて育ってきたことの証が形になって残れば、という願いを込めて。




 

 

 

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出産のご報告

3月1日午前6時42分に、3085グラムの女の子を無事に出産しました。娘が無事に産まれてくれたこと、家族をはじめ、支えて下さった周囲の方々に感謝いたします。
希望を持って人生を切り拓いてほしいという願いを込めて、美希(みき)と命名いたしました。
出産から1週間を経て、母子一緒に退院し、慣れない授乳、育児にあたふたする新しい生活の始まりです。
出産は自分にとってあまりにも大きな経験だったので、記憶が鮮明なうちに、前後の経過を少し、記しておきたいと思います。
振り返ってみても、当然ながら、分娩前後の記憶が強烈に体の中に残っています。

2/27 入院前日(24日が予定日で、21日の検診の際に、27日まで陣痛が始まらなかったら、28日に入院して陣痛促進剤を使う、ということが予め決まっていた)の落ち着かない気分で、安産の社として知られる御香宮に夫と一緒に参拝。(御香宮には臨月に入る前後から、散歩を兼ねて何度か足を運び、毎回少額のお賽銭を重ねて、ご利益を願っていた)
夕方から夜にかけて、お腹の張りや子宮口付近の痛みが気になりはじめ、いよいよ陣痛の到来かその前触れなのかと思い、10時頃に病院の電話。症状を説明すると、それはまだ本番の陣痛ではないでしょう、という旨を伝えられる。妊娠初期から経過を確かめるために読んでいた「すべてがわかる妊娠と出産の本」の「陣痛」の項目を、まるで入試直前の受験生が参考書を読むように、繰り返し読む(試験を受けるわけじゃないから、そんなことしても役にも立たないのだが)。ダイニングルームの床に布団を敷いてもらって、いつでも電話がかけられるように携帯電話を握りしめて、途切れ途切れの睡眠。

2/28 10時に入院。内診やレントゲン撮影、検査を済ませる。この時点で、子宮口は4.5㎝。21日の検診時からあまり広がっていない、とのこと。2時から陣痛室で点滴で陣痛促進剤の投薬を開始。胎児の心拍数と子宮の張りを計測しながら、30分毎に投薬のピッチが早められていく。1時間半ぐらいすると、お腹の張りが強くなり、脂汗をかいたり、悪寒がしたり、5分間隔で生理痛が底意地を増したような痛みが訪れるようになり、これが陣痛の始まりというものなのか、と知る。
4時間ぐらいが経過し、点滴が終了した時点で、再度担当医の先生に内診を受けたところ、点滴前から子宮口があまり変化していないので、現段階の措置として子宮口にバルーンを入れて、子宮口の拡張を促すようにする、次の日の午前中から再度分娩に向けて処置を採りましょう、という旨を伝えられる。直径5,6㎝のバルーンを入れられるというという事態を予め想定していなかったことと、出産が1日、もしくはそれ以降になる(つまり、この陣痛が日をまたいでこの先延々と続く)という可能性を知らされ、マジかよ、冗談じゃないよ!と心の中で叫ぶ。
バルーンを入れられたときの痛みと、気持ちの悪さで、ふらつき、腰を抜かしながら陣痛室に戻り、夕食に少しだけ手をつけ、水分補給。陣痛室で付き添ってもらっていた母と夫には、一度仕切り直しということで8時に家に帰ってもらう。
病室に戻って、痛さで眠れるかどうか不安になりながら、ipodでポッドキャストを聴いたり(聴いていたのは「ライムスター宇田丸のウィークエンドシャッフル)、母と夫にメールを送ったり、ツイッターをしたりして気分を紛らわせ10時の消灯時間を迎える。横向きに体を倒し、腰に布団を掛けようとすると、布団があたっただけで腰骨が激しく痛むようになる。痛い、痛いと呻き、このままだと病室で同室している二人の方が眠れないほど大きな声を一晩中出し続けるだろうと判断、ナースコールをして陣痛室に移りたいと伝える。バルーンを入れていたために子宮口から出血もしている。
陣痛室に移動する頃には、骨盤全体が痛み、看護師さんの方に車椅子を勧められるが、痛くて座れないような気がして、そのまま廊下の手すりに縋りながら陣痛室にたどり着く。陣痛室の中でも、ベッドに横たわることはできず、アクティブチェアに跨がり、子宮の収縮を計測しながら、5分間隔になった陣痛の合間に、母と夫に陣痛室に戻ったとメールで伝える。ようやく家に辿り着いてようやく一息ついたばかりだったらしいが、そのまま電車に乗って病院に戻ってくれるという連絡が入る。暗い陣痛室で痛い痛いと呻きながら、二人を待ち、痛みの合間に気を紛らわせるためにツイート。

3/1 陣痛本格化し、母と夫に交互に腰をさすってもらうなかで、痛みがさらに強まり、間隔が狭まってくるる。骨盤、尾てい骨をハンマーで叩かれているような痛みが波のように襲ってくる。母も夫も疲労困憊し、仮眠を取りに部屋を出るので、時折看護師さんにも来て頂き、腰をさすってもらう。痛みで足を踏ん張りすぎて、下半身が硬直して、チェアーに跨がるのも無理だと判断して、3時過ぎにベッドに横向きに寝る。この頃から、痛い、痛いと呻くのはやめて、陣痛の痛みが到来する毎に「ヒ、ヒ、フー」という声を出すようにする。痛いと呻き続けると体力を消耗するのと、「痛い」という言葉を発することで痛みが増強するので、「ヒ、ヒ、フー」という意味のない音、呼吸に変えることで、痛みから注意を幾分逸らすことができたような気がする。
5時頃にベッドの上で診察してもらったところ、子宮口が開いているらしいことがわかり、バルーンが子宮口から取り出される。その後間もなく、破水。6時に夫と共に陣痛室から分娩室に移動する頃には、娘の名前を連呼し、「早く出てこい、頑張れ」と絶叫。分娩台に乗ったときには、陣痛の痛みの感覚も変わり、いきむためのタイミングを計るための呼吸に集中。助産師の方からの声かけに応える余裕がなかったこともあるが、とにかくいきむことに集中。
おそらく、いきんだ回数は10回前後だったのだと思うが、最後にいきんだときに脳内になぜかあらわれたのは、サンフランシスコに滞在していたときにサーフボードの上で見た波の光景だった。たぶん、自分が波になって、その波に乗って娘がサーフボードの上に立ち上がる瞬間をイメージしていたのか。言葉にすると出来過ぎのようだが、事実そういう光景が脳内に浮かんだ瞬間に、娘が出てくると確信。

で、出てきた。感動するというよりも、呆然。目の前で処置台に運ばれる娘に向かって「よく頑張って出てきた」とか声をかけていたような気がする。

後処理を施され、胎盤を見せてもらい、諸々説明を受けて、2時間後に分娩室を出る。9時過ぎに病室に戻った頃には、体はズタボロに疲れていたはずだが、意識は妙に覚醒していた。昼過ぎにふらふらと立ち上がり、ベビールームに行って娘の顔を見る。その後数時間、途切れ途切れに眠る。

3/2 昼から隣の病室に移動、母子同室を始め、おむつ替え、3時間毎の授乳、寝かしつけなど、6日間にわたる新米母さん強化合宿が始まる。同室になった産婦の方とあたふたしながら、母さん修行に勤しむ。陣痛室でベッドが隣り合わせだった方、隣の分娩室でいきんでいた方と、それぞれの出産にいたるまでの経緯を語り合い、互いのグッドジョブを讃えるが、感慨に浸る余裕はほとんどなく、それぞれに母さん修行に取り組み、診察を受け、合間に体を休める、などして慌ただしく過ごす。母子同室の初日は緊張もあって夜はほとんど眠れず、授乳もほとんどできず、といった感じで疲労困憊。

3日,4日以降になって眠れる(というか娘の世話の合間に気絶するように意識を失う)ようになるが、分娩時の会陰切開の縫合の痛み、授乳時の筋肉の硬直で体のあちこちが痛む。母に頼んで、エアーサロンパスと湿布薬を買ってきてもらう。毎回の授乳のたびに、何かの競技に取り組んだ後のようにぐったりと疲れる。そうこうしていても、毎日娘の顔は変わってゆき、その変化の早さに驚かされる。夜中に授乳に格闘しながら、今この瞬間に授乳している母さんたちは世界中に何百万人もいるのだろうな、ということをぼんやり思ったりもする。授乳後の娘の表情は、酔っ払ったおっさんの顔のようにも見え、泣き声は、同室になったほかの赤ちゃんたちよりも幾分低めで野太く、その泣き声も、状況によってかわってくることがわかってくる。

続きはまたいずれ。。

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