Archive for the ‘Uncategorized’ Category

Holding a daguerreotype

Posted 01 7月 2009 — by mika
Category Uncategorized, photo, photogapher

HAND

先週、写真家の新井卓さんにダゲレオタイプを撮ってもらいました。新井さんのダゲレオタイプ制作については『ケータイとダゲレオタイプ』という記事で書いたこともあり、これまでに4,5回程撮ってもらったことともあるのですが、今回はポーズに一工夫、ということになりました。

何が一工夫かと言うと、ダゲレオタイプを収めるケースを持って写る、ということ。1850年頃に撮られたダゲレオタイプを参考にしました。


ダゲレオタイプのケースを持つ女性

上記の記事から抜粋


—-実際に、当時ダゲレオタイプで撮影された女性のポートレート(図9)を見てみましょう。ダゲレオタイプは、革張りのコンパクトのようなケースの中に収められていて、表面に傷がつかないようにガラス板を被せた上で金属製の額が嵌められ、対面する側には臙脂色のビロードのような布が張られています。この布は、ダゲレオタイプの表面を保護し、ケースを半開きにしたときに像を見えやすくする役割を果たしていました。長い露光時間のために、女性は強張った表情をして写っていて、右手(写真では左手に見えますが、ダゲレオタイプは鏡像なので左右が反転しています)ダゲレオタイプを収めるケースを持っています。当時ダゲレオタイプに撮られるということは、一生に一度経験できるかどうかという稀少な体験であり、家族や親しい人が写っているダゲレオタイプを傍らのテーブルや台の上に置いたり、手に持ったりして写ることは珍しくはありませんでした。つまり、ダゲレオタイプを画面の中に入れることが、その人と一緒に写ることの代替的な行為として行われていたのです。
(図9)の場合、女性が手にしているダゲレオタイプのケースは閉じていて、中に誰が写ったダゲレオタイプが収められていたのかは知る由もありません。ひょっとすると撮影時にはこのケースは何も入っていない状態だった可能性もあります。つまり彼女が手にしているのは、このダゲレオタイプが収められているケースそのものだということも充分に考えられます。このダゲレオタイプを手に取って彼女のポートレートを見る人は、彼女の姿を掌に収めると同時に、ケースを介して彼女の手に触れたものに触れることでその手に間接的に接触し、また彼女の姿の上に自らの顔を映すことになります。そのように想像してみると、一点のダゲレオタイプを撮影して像を残すことに託された思いの深さや、写っている人とそれを見る人の間の親密な関係性が、ダゲレオタイプに触れて見る、ということと深く結びついていることがわかります。

ということで、私もケースを膝の上に置き、手を添えて写ってみました。このケース、桐箱で蓋を閉じて織の平紐で蝶結びをするようになっています。

case


見るからに「お宝感」が漂います。

蝶結びをほどいて蓋を開くと、角度によってはほぼ鏡、の状態。

case4

見る角度を変えると、像がくっきりと見えます。

case2

露光時間は1分40秒程度とさほど長くはなかったのですが、(初めての撮影では6分ぐらいかかった記憶があります)撮影中に眼が乾燥して左眼のコンタクトレンズがズレてしまうという体たらくで、顔が若干動いてしまい、ぼやけ気味。しかし、体や着ているもののディテールはとても鮮明に写っています。

できあがったダゲレオタイプを手にとって撮影してみると、モノとして揺るぎない存在感があります。

いずれ形見として誰かの手に渡されて残っていくのかもしれません。

新井さんは近々ダゲレオタイプのスタジオを構えて、撮影の依頼も受け付けるそうです。(私の友人、柿島さんご夫妻の撮影の模様がこちらで紹介されています。)


Annie Sprinkle

Posted 30 6月 2009 — by mika
Category Uncategorized

おっぱいバレー』という映画が公開されていた、らしいのですが、このタイトルを聞いて真っ先に思い出すのはアニー・スプリンクルのパフォーマンス、『おっぱいバレエ』。

おっぱいバレエ

70年代からセックスワーカー、ポルノ女優として活躍した後、パフォーマンス・アーティストに転身して、セクソロジーの博士号を取り、カウンセリング、講演などさまざまな活動を続けている彼女のレクチャーを一度受けてみたいものだと、以前から思っています。

彼女のサイトAnnie Sprinkle.org(asm)や、パートナーと一緒に手がけているプロジェクトのサイトLOVE ART LABORATORYを見るにつけ、彼女の他者に対する態度の開き方やユーモア、力強さに励まされます。



溝口彰子さんによるインタビューAnnie Sprinkle

「地上が快楽で満たされますように。そして、それがわたしからはじまりますように(Let there be pleasure on earth and let it begin with me.)」

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600線の精度 : Lodima Press

Posted 24 6月 2009 — by mika
Category Uncategorized, memo, photo book, publisher

アメリカ、フィラデルフィア州に拠点を置く、Lodima Pressという小さな写真集出版社のことを知ったのは、去年のパリフォトの会場でした。Michael A SmithとPaula Chamleeという二人の写真家が運営していて、600線という極めて高いスクリーン線数(通常の高精度印刷でも300線)で印刷された(ベルギーの印刷所にしかない印刷機らしい)写真集のページは、印刷物を見ているということが信じられないほどの精度。

Eric Lindbroomという写真家の、Salt Grass という写真集を買ったのですが、塩草の細い葉の一本一本までもが見えて、ページに顔を近づけて見ていると、草むらの中に眼が入りそうな感じ。引いてみると、犬や馬か何か、動物の毛並みにも見えてきます。