マレビトスクール 写真講座 第1期 受講者募集

マレビトスクール企画の写真講座のご案内です。各回講座の詳細な内容は追々情報を追加していく予定です。「展示」「編集」の方法論や、海外ののケーススタディ、写真販売についてまで、私を含む3人の講師が指南いたします。興味のある方は是非ご参加下さい。

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マレビトスクールでは、写真を表現手段として制作活動に取り組み、発表を志す人、また写真に関連したアートマネージメントに関心を持つ人を対象として、全7回の連続写真講座を開催します。この講座では、撮影や作品制作を指導するのではなく、展示や編集、営業、販売というような、写真を見る人へとつなげていくための方法論を、受講者の方それぞれの活動に則して、一緒に考えながら習得することを目指します。

ギャラリー運営、研究活動、販売などの分野で独自のスタンスを保ちながら国内外で活動を続けてきた講師陣が講座を担当し、写真作品発表にかかわるプロセスを網羅するコースを提供します。講座以外にも、講師それぞれのノウハウを易化して、受講者の方の活動をサポートするサービスや、相互の交流やネットワークを築くためのお手伝いもいたします。

【概要・構成】

  • 開催場所 HAKKAビル ワークショップ・スペース 150-0002 東京都渋谷区渋谷3-5-5 HAKKAビル4F
  • 定員 15名 (最小催行人数 5名)
開催日 全7回 (土曜日)
  1. 11月13日 オリエンテーション+懇談会パーティ
  2. 11月27日 「展示」と「編集」の方法論 担当:小林美香
  3. 12月4日 戸外授業「鈴木清写真展 百の階梯、千の来歴」を観る 担当:小林美香
  4. 12月11日 「米国の展覧会のケーススタディと英国の写真教育」 担当:小林美香&柿島貴志
  5. 12月25日 「写真作品販売の基礎知識」 担当:柿島貴志
  6. 1月8日 「写真を社会につなげるための営業術」担当:林和美
  7. 1月22日 修了プレゼンテーション+パーティ
  • 開催時間 それぞれ16:00-18:00 (12月4日の戸外授業を除く。)
  • 受講料 35,000円
  • 講座についてのお問い合わせ・申込・連絡先
    150-0002 東京都渋谷区渋谷3-5-5 HAKKAビル4F
    NADAR/TOKYO tel: 03-5468-3618 10:00-19:00(展示最終日-16:00)/日祝日休廊
    メール tokyo@nadar.jp (担当 林和美)
    受講料のお支払い方法につきましては、お申込み後にこちらから連絡を差し上げます。
【各回の講座紹介】

11/13:オリエンテーション+懇談会パーティ

初回では、写真講座の概要と目的、講師陣の活動を紹介し、コース全体の流れの説明をいたします。受講者の方にも自己紹介をして頂き、講座に対するご要望、コースへのご質問なども受付けます。自己紹介に役立ちそうなものがあれば、お持ち下さい。オリエンテーションの後に、ワークショップ・スペース内で、懇談会パーティを催しますので、相互に交流を深めて頂きます。(poetic platesのケータリングで、軽食とお飲み物をご用意します。)

11/27:「展示」と「編集」の方法論 担当:小林美香

展示は、ものを空間の中に配置することによって見る人に語りかける場を作る、視覚的な編集作業です。したがって、写真を作品として発表する上で、見る人に何をどのように伝えたいのかということを十分に吟味し、さまざまなものの見方について考えるプロセスが、きわめて重要な意味を持つことになります。日常的に目にしているウィンドウ・ディスプレイから、美術館やギャラリーでの展示、インスタレーション・アートにいたるまで、展示という多様な営みを、さまざまな展示方法や、写真集やポートフォリオの編集方法の例を参照しながら、その背景にある考え方や歴史についてご紹介します。

12/04:「鈴木清写真展 百の階梯、千の来歴」を観る 担当:小林美香(戸外授業:講座受講者以外の一般参加も可)

鈴木清(1943−2000)は、自費出版で写真集を出版し、ユニークな展示空間を構成して作品を発表し続けた写真家です。海外の美術館で回顧展が開催されるなど、その偉業が近年注目を集めています。東京国立近代美術館で開催される「鈴木清写真展 百の階梯、千の来歴」は、その活動の全貌をたどり、作品世界について紹介する、日本の美術館としては初めての試みです。この戸外授業では、講師の小林が東京国立近代美術館の客員研究員として鈴木清展の準備に携わった立場から、展覧会をご案内し、見どころをご紹介します。

12/11:「米国の展覧会のケーススタディと英国の写真教育」 担当:小林美香&柿島貴志

関西での大学での教育活動、NPOでの活動、ニューヨークの国際写真センター(ICP)、サンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)など、さまざまな現場を垣間見てきた立場から、写真の教育や展覧会にかかわる具体的な状況についてお話しします。(小林美香)

「とにかく量を撮れ」これは日本の写真教育の現場で、昔から言われ続けてきた事です。しかし、私が留学したイギリスの美術大学では、それとは正反対の制作方法、すなわち「とにかく調べて考えろ」を叩き込まれました。リサーチとコンセプトメイキングを重視するイギリス流制作アプローチを紹介する事で、皆さんの作品制作において、より幅と深みが出てくる事を目指します。(柿島貴志)

12/25:「写真作品販売の基礎知識」担当:柿島貴志

綺麗なプリントを作ることができても、それだけでは「販売」にはつながりません。写真作品を販売できる『商品』にするには、それなりの方法論と作法を体得することが必要なのです。この授業では、エディション管理、サインなど作品販売に必要な基本ルールから、価格設定の考え方、作品販売の実務、そしてステップアップエディションに代表される新しい作品販売の仕組まで、今までの作品販売経験を交えてお伝えします。今後自分で作品を販売する、もしくはギャラリーと契約する時にも役立つ、実践的な知識と考え方が身につきます。

01/08:「写真を社会につなげるための営業術」 担当:林和美

漫然と作品を作り続けるだけではなく、社会とつながっていくための、広い意味での営業術を身につけるためには、ギャラリーや出版社の成り立ちや仕組みを理解し、写真家としてだけでなく写真に携わる仕事を知ることが必要です。大阪と東京の二カ所で写真専門ギャラリーNadarの運営に10年以上たずさわるかたわらで、日本図書設計家協会唯一の写真家会員として「装幀写真家」というジャンルを切り拓いてきた経験をふまえ、ギャラリーでの発表の仕方から、出版社への売り込みまで、自分作品を売り込む方法をお教えします。受講者の方それぞれの自分の進みたい方向、そして作品についても再確認して頂きながら、自分に合った方法を見つけるためのアドバイスをします。

01/22:修了プレゼンテーション+パーティ

これまでの講座を踏まえた上で、受講者それぞれの方の活動、作品、抱負のプレゼンテーションをして頂きます。

【受講者特典】
  • 各回の講座で、詳しい資料をご提供します。
  • 要望に応じて、希望する講師による作品のレビュー、アドバイスを受けられます。
  • NADAR TOKYOにて写真展を開催される方は、展覧会のDM制作に際して発生する費用をサービスさせて頂きます。
  • photta-lotにて額装、コンサルティングをご依頼される場合、10%offの費用にて承ります。
【講師紹介】
  • 小林美香 (代表) http://www.mikakobayashi.com
    写真研究者 国内外の各種学校/機関で写真に関するレクチャー、ワークショップ、展覧会を企画、雑誌に寄稿、写真関係の書籍の翻訳にたずさわる。著作に『写真を「読む」』(青弓社 2005年)がある。2010年4月より東京国立近代美術館客員研究員。
  • 林和美 http://kazumi-h.net/
    装幀写真家。広告代理店、フォトエージェンシー勤務を経て、大阪と東京に写真専門ギャラリーNADARを開設。写真集に「ゆびさき」(青幻舎)、「装幀写真」(ナダール書林)、著書に「写真生活手帖」「写真生活手帖〜実践編」(ピエ・ブックス)、「女性のためのカメラレッスン」(大泉書店)がある。
  • 柿島貴志 http://www.photta-lot.com/
    イギリスの美術大学で写真を学び、フォトエージェンシー、インテリアアート企業などを経て、 photta-lot を設立。若手写真家の作品販売、写真展プロデュース、講演会やワークショップの企画運営、写真ビジネスコンサルティング、写真の額装など手がけている。

「ポートフォリオレビュー for NEXT」@ガーディアン・ガーデン

ガーディアン・ガーデン20周年記念 300人のクリエイターと創る「あれから20年、これから20年」未来に届くアート展の関連企画のポートフォリオ・レビューにレビュアーとして参加させて頂くことになりました。

以下募集要項のpdfの文面の転載です。興味のある方は是非。

「ポートフォリオレビュー for NEXT」

ポートフォリオレビュー参加者募集中!! レビュアーに自分の作品をぶつけてください!
各界で活躍する方々をレビュアーにお迎えし、グラフィック部門と写真部門を分けて、ポートフォリオレビューを開催します。参加者以外もその様子を見学できるオープンな場です。参加する人もしない人もこの機会にぜひポートフォリオレビューを体験してみてください。新しいアクションに繋がるきっかけになるかもしれません。

<実施概要>
ポートフォリオレビューの参加者の人数は各回10 名程度です。事前に応募で募り、事務局で選考させていただきます。参加者は15 分程度で順番にレビュアーと一対一になりレビューを行います。

■開催日時
グラフィック:10 月26 日(火) 19:00~21:30
写    真:11 月5 日(金)、11 月9 日(火) 19:00~21:30

■レビュアー(敬称略)
グラフィック:10 月26 日(火) 網中いづる  居山浩二
写    真:11 月5 日(金)  百々新    姫野希美
11 月9 日(火)   小林美香   宮下マキ

■見学
ポートフォリオレビューの参加者以外も見学できるオープンな場です。予約は必要ありません。入退場も自由です。お好きなお時間にお越しください。
参加者大募集!

<応募内容>
テーマ、手法は自由。応募資格は年齢35 歳以下とします。

■応募締切
グラフィック:10 月18 日(月)20:00
写    真:10 月27 日(水)20:00
*ご応募いただいた中から、事務局で各回10 名程度の参加者を選考いたします

■提出内容
A. 作品画像10 点以上(10MB 程度)
B. 制作意図(300 字程度)
C. プロフィール
(名前、生年月日、これまでの活動、応募歴、受賞歴、展覧会歴など)
D. 写真部門の場合は参加希望日を記載してください(ただし、ご希望が通らない可能性もあります)
■応募方法

上記提出内容A~D を下記のメールアドレスにお送りください
gginfo@waku-2.com

■選考のお知らせ
応募締切後4 日以内にメールにてご連絡いたします。
お問い合わせ先
ガーディアン・ガーデン TEL 03-5568-8818

JeongMee Yoon: The Pink & Blue Project

津田塾大学の講座に向けたメモ 1

韓国の写真家、ユン・ジョンミ(JeongMee Yoon, b.1969-)による、2005年から続けられているThe Pink & Blue Project。

彼女自身の5歳の娘が、ピンクがあまりにも好きで、ピンク色の洋服しか身につけたがらず、玩具もピンク色のものにこだわっていた、という経験から、さまざまな子どもたちを、その子どもの部屋の中に並べた玩具や洋服とともに撮影し始めました。いわゆる、environmental portrait(人物をその身の回りの環境を含めて表すポートレート)と呼ばれるジャンルの作品です。
撮影されているのは出自の国である韓国と、アメリカ合衆国の子どもたち。国籍、人種、文化的な背景は違えども、女の子はピンクのものに、男の子はブルーのものに囲まれている(つまりは親が買い与えている)ことから、現在の子どもをとりまく消費社会が室内に展開された縮図として垣間見られます。

アーティストステートメントのなかに引用されているテキストで興味深いのは、女の子はピンク、男の子はブルーという性差と色の価値観が第二次世界大戦後になって成立したものであるということ。1914年にアメリカの新聞では、「男の子にはピンクを、女の子にはブルーを使うように」と勧める文章が掲載されていたそうです。

津田塾大学公開講座のお知らせ(10月28日)

LIFERSなどのドキュメンタリー映画の監督であり、津田塾大学で教鞭を執っておられる坂上香さんからお声がけいただき、津田塾大学で開催される公開講座を担当させて頂くことになりました。

「総合2010」 知の冒険〜新たな可能性を求めて

本学では、「総合講 座」を一般市民の方に公開いたします。この講座は本学学生のための正規授業ですが、市民の方々との交流を願って一般に公開 しているものです。年度ごとに現代の切実な問題を取り上げて、学生と教員が協力して運営にあたります。下記の要領にて聴講ができますので、奮ってご参加く ださい

以下、津田塾大学 公開プログラム 公開講座「総合」後期講演者一覧より

今年度は、<知の冒険〜新たな可能性を求めて〜>をテーマにします。
いま、古い政治・経済制度や人間関係が音を立てて崩れ落ちようとしています。また、金融・経済危機、地球温暖化、うつ病の蔓延、格差社会など、巨大な問題 が私たちの前に立ちはだかっています。こうした危機的状況は、世の中が変化する徴です。その中から新しいものが生まれようとしているのです。
新しいものを産み出そうとすると、現状を打破していく勇気と未来を展望・創出する力が必要です。今年度の「総合2010」では、さまざまなジャンルで新し いものを産み出そうと挑戦されている講師をお呼びします。その中で、私たちが未来を切り開いていく希望と勇気が得られることを期待しています。

講演者:小林 美香 氏(東京国立近代美術館客員研究員/マレビトスクール代表)
タイトル:写真を「読む」視点 〜経験が作り、変える見方、読み方〜

  • 日時 10月28日(木)13:00-14:30
  • 場所 津田塾大学 小平キャンパス 新館特別教室 アクセスはこちら
  • 受講資格 年齢・性別等制限はありません。
  • 費用 無料
  • 手続方法 本学正門守衛所にて、住所・氏名等をご記入ください。 (満席の場合には、入場をお断りすることがあります。)
※キャンパス内に保育所があり、聴講の方も有料で一時利用することができます。詳細は本学総務課(電話042-342-5111)までお問い合わせください。
  • 公開講座についてのお問い合わせ先
    〒187-8577 東京都小平市津田町2-1-1 津田塾大学 教務課
    TEL.042-342-5130
    FAX.042-342-5131
公開講座では、これまでの写真に関わる研究活動や、美術館での仕事のことなどのほかに、5年前に刊行した拙著の『写真を「読む」視点』で取り上げた「子ども」や「ジェンダー」というテーマを、妊娠している現在の視点から捉え直してお話ししたいと考えています。

妊娠してから、日常生活で目にするさまざまな雑誌や、広告ポスター、産婦人科の検診の待ち時間に眺める妊婦向けの雑誌の広告に登場する赤ん坊の写真、とくに白人、金髪碧眼の赤ん坊の写真の多さが以前にも増して気にかかるようになりました。たとえば、「CREA」11月号の表紙や『AERA with BABY』などが典型例です。



乳幼児向けの製品以外にも、「赤ちゃんのような」唇、肌を喧伝する化粧品の広告も多いですね。





妊娠から出産へといたる過程は、古来から基本的にあまり変わらないものであるはずですが、私自身や夫が生まれ育った3,40年前とは比較にならないほど、妊娠や出産、育児に関して膨大な情報が流通しています。消費社会の中で、ファッション写真やウェディング産業のモデルの白人女性と同様に、華やかなファンタジーの生き物のように、白人の赤ん坊が表象されているありように違和感を抱かずにはいられません。。

鈴木清展関連イベント/「流れの歌」復刻版刊行

鈴木清写真展「百の階梯、千の来歴」、復刻版「流れの歌」に併せて以下のイベントが開催されます。興味のある方は是非ご参加ください。

対談
倉石信乃(批評家・明治大学准教授)×金村修(写真家)
日程: 2010年11月19日(金)
時間: 18:00-19:30
場所: 東京国立近代美術館 講堂(地下1F)
聴講無料 申込不要(先着150名)

ギャラリートーク
増田玲(「百の階梯、千の来歴」展企画者/東京国立近代美術館主任研究員)
日程: 2010年10月31日(日) 、12月11日(土)
時間: 15:00-16:00
場所: 東京国立近代美術館 ギャラリー4(2F)
いずれも参加無料(要観覧券)、申込不要
上記(対談、ギャラリートーク)の詳細は東京国立近代美術館まで

復刻版「流れの歌」(白水社)刊行記念トークトークイベント
飯沢耕太郎(写真評論家)×鈴木一誌(グラフィックデザイナー)
「いまなぜ、鈴木清か?」
日程:2010年10月31日(日)
時間:18:00-20:00(開場17:30-
場所:青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山
定員:120名
入場料:税込500円
詳細は青山ブックセンター本店まで



ナダールライブラリー/重版決定御礼

マレビトスクールのメンバーでもある写真家、林和美さんが代表をつとめる写真ギャラリー、NADARの大阪のギャラリーに、私の蔵書の写真集の一部を委託管理していただくことになりました。

「小林美香さんの本棚」というコーナーを設けて頂き、ギャラリー内で閲覧して頂くことができます。

>> ナダールライブラリーにて特別企画「小林美香さんの本棚」コーナー設置しました

これから転居、出産、育児と続き、しばらく写真集をゆっくり見る余裕がなくなるかも、ということと、写真好きな人の集まる場所にいて見て頂ける方が、写真集にとっても幸せだろう、ということからNADARのスタッフにご相談したところ、快く引き受けて下さいました。
一冊一冊丁寧にカバーをつけて頂いています。大阪のNADARに立ち寄られる際には是非、スタッフの方にお声がけの上、手に取ってご覧下さい。ちなみに以下のようなラインナップです。

ASAKUSA Portraits Hiroh Kikai Steidl 2008
The Hungry Eye Walker Evans Harry N. Abrams 1993
Revelations Diane Arbus Random House 2003
Evidence 1924-1994 Richard Avedon Random House 1994
Jesus and the Cherries Jessica Backhaus KEHRER 2005
What Still Remains Jessica Backhaus KEHRER 2008
Living Absence Mayumi Terada grambooks 2009
Passing Through Eden Tod Papageorge Steidl 2007
Even the President of the United States sometimes has got to stand naked Ari Marcopoulos JRP 2005
Carnival Strippers Susan Meiselas Steidl 2003
Abelardo Morell and the Camera Eye Abelardo Morell Museum of Photograhic Arts 1998
Go Home Muge Zen Foto Gallery 2009
America Zoe Strauss AMMO 2008
The Artist and  the Photograph ACTAR 2000
MAGNUM MAGNUM 青幻舎 2009
Polaroids Robert Mapplethorpe Prestel 2007
George Krauss George Krauss Rice University Press 1991

ライブラリーに本棚を設置して頂いてほどなく、5年前に青弓社から出版させて頂いた拙著『写真を「読む」視点』の重版決定のお知らせを頂きました。青弓社の皆様、読者の方々に支えていただいてのこと、ありがたい限りです。

坂口トモユキさんとのトークショー@PLACE M2

Place M2 ギャラリーで開催されていた写真家の坂口トモユキさんの展覧会「Ita☆Sha 乙」の関連イベントのトークショーに参加させて頂きました。

坂口さんの作品は「MADO」を4年前ぐらいに拝見していて興味深いと思っていて、写真集『HOME』を2008年にアメリカから一年暮らした後に帰ってきた頃に目にして、郊外住宅地の空間の特徴がとても新鮮に映った記憶があります。トークショーでは、それまでの作品制作の経緯をふまえて、インターネット環境の変遷、ネットを通した反響、デジタルカメラやフォトショップを駆使した制作のプロセス、「痛車」を巡る状況、iPadアプリ「Ita☆Sha 」などさまざまなトピックを伺うことができました。
私自身は、車も所有しておらず(日本とアメリカで数回レンタカーで運転した程度、ほぼペーパードライバー)、アニメやゲームなどいわゆるオタク文化にも馴染みが薄いので、普段あまり接点のない分野の話が伺えて興味深かったです。ipadアプリも拝見しましたが、プリントでの展示とはまた違う見え方をするので、反響やこれからの展開が楽しみです。



「Ita☆Sha」ipad アプリはこちらから購入できます。

トークショーの模様は、USTREAMで実況中継され、数人の方からリアルタイムで反応もあったようです。人様の前でお話をする仕事を10年近くさせて頂いてますが、こんな方法で視聴されたり、記録される時代になったのですねぇ、と感慨深い。録画でもご覧になれます。

Inner Light


妊娠が判明して以来、これまでに体験したことのないような変化を経つつあり、たえず自分の体の内側に注意が向いているような状態が続いています。また、日常生活の中でも乳幼児や妊婦さんに自ずと目が向き、ニュースなどで子どもたちを巡る痛ましい事件や虐待などを見聞きすると、心が沈む思いがします。自分の意志で何か作用を及ぼしている、動かしている、変えている、といういことよりも、未知の力や作用に自分が変えられていることのほうが、圧倒的な実感が伴うのだということも妊娠に伴って気づかされたことの一つです。

以前から好きだった写真家、Flor Garduno の写真集『Inner Light』の表紙を飾る、長い髪を垂らし、猫(虎?あるいは彪?)の置物の上に目を閉じて仰向けに横たわる女性の写真。写真集のページを繰ると、女性の体や果物、植物や静物をとらえた写真が続き、終わりに近づいて再び登場する彼女のお腹は大きく膨らみ、髪はさらに伸びて、肘を大きく持ち上げて、体を反らせています。



妊娠する前からこの写真集は度々手に取り、この二枚の写真も度々見てはいたものの、自分のことに重ねあわせて想像したことはありませんでしたが、今や自分自身の経験に非常に近しいもの、これから数ヶ月の間に起きることの具体的なイメージを与えてくれるものに映ります。

妊娠に限らず、経験がものの見方や感じ方を劇的に変えていくことと共に、未知とは自身の外にあるだけではなく、内側に潜むものであることに感じ入ります。

鈴木清写真展 百の階梯、千の来歴


客員研究員として勤務している東京国立近代美術館にて、「鈴木清写真展 百の階梯、千の来歴」が開催されます。現在カタログ、展示の準備を進めています。日本の美術館では初めての回顧展となります。鈴木さんが1960年代から制作された作品を、写真集のダミーとともに展示いたします。展覧会に関連してイベントの開催も予定されておりますので、是非お越し下さい。

鈴木さんとは、生前に一度だけお目にかかったことがあります。学生だった頃四谷にあったギャラリーMoleを訪れた際に、一階の書店の中で看板を描いておられて、ご挨拶をして、鈴木さんが写真集の中で引用していたジャン・グルニエの『孤島』について少しお話をした記憶があります。穏やかな佇まいが印象的でした。年月を経て、このような形でお仕事をさせて頂けることを幸いに思います。

会期 2010年10月29日(金)-12月19日(日) (月曜日休館)

緻密に編み込まれた“書物”としての写真集づくりで、今日世界的に注目される写真家鈴木清(1943-2000)。自らの出自や同時代の社会、旅の時間や 文学作品などをモチーフに、眼の前の現実と夢や記憶が自在に交錯する、重層的な作品世界を、初期作品〈流れの歌〉(1972年)や代表作〈天幕の 街〉(1982年)、〈修羅の圏〉(1994年)などを中心に紹介します。

マレビトスクール主催『モテる写真パーティVol.1』参加者募集

マレビトスクール主催『モテる写真パーティVol.1』参加者募集のご案内です。

日時:7月23日(金)19時30分から21時30分まで。
場所:TOKYO FAMILY RESTAURANT playroom ( http://www.plrm.jp/


〒150-0011 東京都渋谷区東1-3-1 カミニート20 (2F)
03-3797-3355 (TOKO FAMILY RESTAURANT共通)

最寄り駅は渋谷で徒歩9分、表参道や恵比寿からは徒歩約15分位

地図はこちら http://www.plrm.jp/access.html

会費:3,500円 飲食費込み
定員:50名(先着順)

『モテる写真パーティ』とは?
ギャラリストにモテたい。編集者にモテたい。普通に恋人が欲しい。そんな写真に関わる色んな人の煩悩をかなえる出会いの場。シャイな写真業界人のために、マレビトスクールが積極的に出会いを演出します。

▶なんでもアピール掲示板あります。会場奥の壁面で「写真集つくりたい」「個展やりたい」「写真家と出会いたい」「写真売りたい」「撮影頼みたい」等々、自己アピールして頂けます。※アピール用紙はこちらでご用意いたします。当日ご記入ください。

▶スライドショーできます。事前にJPGデータを送ってもらえばスライドショーで作品を上映します。※ご希望の方は事前にご連絡お願いします。

▶その他。もちろんポートフォリオなどの持ち込みは自由です。

お申込みは、ナダール/林まで、メール(tokyo@nadar.jp)までお願いします。