
新しい年の始まり。
過去2年間は移動が多く、流浪の過程で自分の中で何かが解体し、かかわってきた人との距離が否応なく変化していくのを痛感した時期でもありました。そのなかで、あらたな萌芽を見出すことができたのは幸いだったと思います。
写真は、去年アメリカ西海岸を旅するなかで、サンディエゴの郊外、ラホヤで見てきた、ルイ・カーンが設計したソーク研究所。研究所の対象形をなす建物の間の広場に作られた水路を流れる水が、太平洋に流れ込むかのように見えます。
日々成し得ることがどんなに僅かであっても、水路を掘り続けるような自らの営みがやがて大海の飛沫へとつながるように。空の色や光の移ろいを映し出す水路の水面を眺めながら、去来したのはそういう想いだったのかもしれないし、創造すること、探求することへ賭する人たちへの畏敬の念だったかもしれない。
元日は、二年前のこの日に急逝した友、内野雅文君のことを想う日にもなりました。合掌。
