再録: ベイエリア写真談義 

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再録: ベイエリア写真談義 兼子裕代さんをお迎えして

9月27日に開催した兼子裕代さんとのトークショーの内容を文字おこしして公開しました。兼子さんの御厚意で、ご紹介した作品の画像もscribdを利用したスライドとして掲載しております。渡米以前から現在にいたるまでの8年間にわたる作品制作のことをお話していただきました。

当日の記録写真



こういったイベントは、当日お集まり頂いた方達にしか伝わりにくいことも多いのですが、できるだけ多くの方にマレビトスクールや制作に携わっている方の地道な活動を知って頂ければ、と思っています。

兼子さんの作品「Sentimental Education」に寄せられた、石井敏夫さんの文章がとても美しい。こんなふうに語る言葉を持てたら、と思います。

哲 学は世界をとらえようとする。哲学の武器は論理である。論理はシンプルなものほど切れ味がよい。単純なものほど深く切り込める。哲学者というのは、何より もまず、深さを追求する種族であるらしい。そのせいなのだろうか、深さと豊かさが両立しないことが多い。深遠さが無一文すれすれに見えることが結構ある。 強みが弱みに見えることが少なくないのだ。弱み(切れ味のよすぎる論理の放棄)がそのまま強みになるような哲学を(いや、人生を、かもしれない)夢見てい る私には、この写真は、一つの希望に見える。
いまや「希望」というコトバが死後になってしまったかに思える日本で、この作家の近年の作品が広く一般に公開されることを、強く願っている。

中国茶

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中華街の入口に住んでいるので、中国茶をよく飲むようになりました。お茶屋さんで売っている、茶葉や根、花などを、血の巡りがよくなるとか、安眠効果がある、消化器によい、精神を落ち着かせるとか、そういう効能書きを読んでは試しに少量ずつ買ったりしています。これまでに漢方薬を飲んでいたこともあるので、親和性が高い、ということもあります。
植物を乾燥させたものを煎じて飲んでいると、何かご利益がありそうな滋味があります。写真に写っているのは、洋参片と牡丹花、桂皮。洋参片はなんとなく甘い根っこっぽい味。最初はなんとなく違和感があったのだけど、今は馴染んでよく飲んでます。

クロストーク第3回終了

クロストーク第3回「フォッタロットの挑戦 あの手この手で写真を売る!」も大盛況のうちに終えることができました。参加して下さった皆様ありがとうございました。

会場の様子の写真です。



柿島さんの活動紹介をはじめ、写真、アートの価値をめぐるさまざまな話題で盛り上がりました。クロストーク・シリーズは今後文字おこしをして、marebito-schoolのウェブで公開をする予定です。

クロストークで私が紹介した画像の一枚。17世紀のイタリアの版画。キャビネ・ド・キュリオジテ(珍奇陳列室)を描いたもの。天井にワニが貼付けられております。珍しいもの、価値あるものを所有し、見せるという展示という営みの一つの原点を見て頂くために紹介しました。

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Cameras Before Digital

またNPRからの情報ですが、スミソニアン博物館で「Cameras Before Digital」という展覧会が開催されているそうです。

Cameras Before Digital: A Smithsonian Exhibit – The Picture Show Blog : NPR.

で、出品されているカメラの画像の一部がフリッカーで公開されています。きちんとしたライティング、セッティングのもとで撮影された、かなり画質の良い画像なので、資料として価値があると思います。

こういう公共性を持って情報の開示する姿勢は見習いたいものです。

RIP Roy DeCarava



NPRのニュースで 知りましたが、アメリカの写真家Roy Decaravaが89歳で亡くなったそうです。美術館でのコレクション展示や写真集という形で部分的にしか作品に触れる機会がなかったのですが、第二次 世界大戦後から活躍していた数少ないアフリカ系アメリカ人の写真家として知られています。

ハーレムのコミュニティの人たち、ミュージシャンなどを撮った写真を見ていると、人の所作や表情の美しさ、光と影の織りなすドラマティックな効果に惹かれます。(Black-And-White Black America – The Picture Show Blog : NPR.で18枚の写真が見られます。)

アナログなデジタルフォトフレーム



One quarter of “broadband households” have digital photo frames, we find one for the rest of you.

コードもLCDもない木製のフォトフレーム。Photo Shopのウィンドウがそのまま立体化したような形状。

当然のことながら、スライドショーも、ネットワーク接続もしません。ウィンドウが木製というのがなんとも。w

デジタルフォトフレームは、単に写真を表示しておくだけでも電力を消費するので、このエコ時代には若干そぐわないのが問題でした。しかも写真のアップロー ドだけで一苦労するものも少なくありません。そこで登場したのがこのフォトフレーム。消費電力はゼロ、しかも操作は簡単。プリントされた写真を枠の中に差 し込むだけ。美しい高解像度の写真をいつまでも楽しむことができます。

つまりはただのフォトフレームで、ちょっと装飾を Mac OS X っぽくしたというそれだけのものですが、その割にはお値段はちょっと高めの $24.99 (ThinkGeek 価格)。Delete キー消しゴムなどの隣にでもどうぞ。

ストリッパーという仕事






サードディストリクトギャラリー で開催されている 谷口雅彦さんの写真展「ストリッパー結奈美子」の関連企画として先週開催された「ライブ&トークショー」に行ってきました。ギャラリーの中でのストリップというのはこれまでに見たことがなかったのですが、狭い空間であんなにダイナミックに体を動かせてエロティックに表現できるものかと、感心することしきり。見に来られていたお客さんには、結さんのファンの方も多く、手拍子や結さんとのやりとりも暖かい感じで、心地よかった。以前、ニューヨークでStarshine Burlesqueというバーレスクショーを見に行って、それはそれで面白かったのですが、日本のストリップもまた違う奥の深さがあるのでしょう。

全盛期は200軒あったストリップ劇場も、現在は30軒程度とのこと。フリーランスのストリッパーとして身一つ、自分で開拓した技で仕事をする結さんのお話も面白かったし、機会があれば、劇場での公演も見に行ってみたいと思います。

クロストーク第二回終了

先週の金曜日に、クロストーク第二弾、「銀板写真師(ダゲレオタイピスト)」という仕事 が開催されました。定員を上回るお客様にお越し頂きました。ありがとうございます。バー柿島も大好評でした〜。次回の柿島さんのクロストークは、11月6日です。お早めにお申し込み下さい〜。


柿島 貴志 (photta-lot代表)×小林 美香(写真研究者 marebito-school主宰)

日時 11月6日[金] 19:00-21:00
場所 NADAR/SHIBUYA355 150-0002 東京都渋谷区渋谷3-5-5HAKKAビル2F http://nadar.jp
定員 20人

参加費 2000円 資料/1ドリンク込み

申し込み お問い合せ先 mika@marebito-school.com
参加人数/お名前/連絡先をご明記下さい。
クロストーク後、懇親パーティーを催しますので、是非ご参加下さい!

昨今アートフェアやオークションなどで、写真がアート作品として売買され、時には高額で取引されることが話題になっていますが、写真作品に価値が付与されるアート市場のあり方は、日常生活の中で写真に接したり、見たりする感覚とはかけ離れたところにあるもののようにも映ります。柿島貴志は、アート写真をもっと身近な存在にすることをミッションとして、2007年にアート写真レーベル「photta-lot(フォッタロット)」を立ち上げ、2008年からウェブサイトを通した作品の販売を開始しました。ギャラリーのみならずインテリアショップ等での展示・販売にも積極的に取り組み、作家とパートナーシップを結んで地道な活動を展開しています。また、写真を額装し部屋に飾る方法や、生活空間で作品の楽しみ方を指南するワークショップの企画も手がけています。フォッタロットの根底にある考え方や価値観、その活動を通して見えてきた展開について、柿島とアメリカの美術館で仕事した経験を持つ写真研究者の小林美香がともに語ります。
クロストーク・シリーズについて

クロストーク・シリーズ「写真の内側、と外側」(全4回)は、マレビトスクール(marebito-school)のキックオフ・イベントです。マレビト とは、広い意味でのアート、文化、教育活動などに関わっていて、「稀(ユニーク)」な技を持つ人のこと。独自の技を持って活動する人たちが、それぞれのス タンスを保ちながら、技や知識を共有し、伝えていくことのできるような緩やかで開かれたネットワークを作っていくことを目指しています。
さまざまなレクチャーやワークショップなどを企画する予定ですので、興味を持たれた方はhttp://marebito-school.comにアクセスしてみて下さい。

柿島貴志(かきしまたかし)アート写真レーベル「photta-lot」(フォッタロット)主宰。
日本大学史学科卒業後、渡英。Kent Institute of Art and Designにて写真を学ぶ。帰国後は、IT企業、フォトエージェンシー、インテリアアート企業勤務を経て、フォッタロットを設立。主に若手写真家の作品販売を手掛けている。また講演会やワークショップの企画運営、写真ビジネスコンサルティング、写真の額装まで、日本で写真が売れる状況を作り出すため様々な活動を行っている。

小林 美香 (こばやし みか)
写真研究者 国内外の各種学校/機関で写真に関するレクチャー、ワークショップ、展覧会を企画、雑誌に寄稿。2007-08年にアメリカに滞在し、国際写 真センター(ICP)及びサンフランシスコ近代美術館で日本の写真を紹介する展覧会/研究活動に従事。著書『写真を〈読む〉視点』(2005 年,青弓社)、訳書に『MAGNUM MAGNUM』(青幻舎、2007年)、『写真のエッセンス』(ピエブックス、2008年)などがある。

http://www.mikakobayashi.com/

Being a woman is not a pre-exisiting condition


テレビよりもポッドキャストからニュースを知ることが多い(というか、テレビをほとんど見ない)のですが、Facebook経由で時折聴いたり、記事を読んだりしているのがアメリカのNPR(NationalPublic Radio)。政治、文化、教育などさまざまテーマの番組があります。
つい最近のニュースで、アメリカの医療保険の制度を巡る議論のなかで、女性に対する医療保険のあり方の不公平性を告発するもの。Framing Health Care Debate As Battle Of Sexes : NPR.

記事を斜め読みすると
  • 25歳の女性は同世代の男性よりも、最大84パーセント多くの医療保険、ヘルスプランに対する負担を担わされている(出産に関する経費を除く)。
  • 帝王切開も保険対象外扱い。
  • ドメスティック・バイオレンスが保険対象外になる州もある。
女性に限らず人が生存する基本的な権利が保険産業の市場原理に支配されている状況というのは、やはり間違っている、と思う。

A Woman is not a pre-exisiting Condition
National Women’s Law Centerによるキャンペーン広告

PHaT PHOTO



PHaT PHOTO にスティーヴン・ショアの作品紹介と、誌上コンテストの審査員として登場させていただきました。マレビトスクールのメンバー、新井卓さんによるダゲレオ祭り@フランスのレポートも巻頭に掲載されております。