写真集コンペティション 最優秀賞は賞金25000ドル


サンフランシスコに拠点を置く、オンデマンド出版会社、blurb が主催する写真集のコンペティションPhotography.Book.Nowは、18歳以上、英語でコミュニケーションができる(ってどの程度なんだろう)人なら誰でも参加できるらしいです。締め切りは太平洋夏時間で2009 年7月16日の12:oo。このコンペは今年で第二回目。ギャラリーのディレクターや、美術館のキュレーター、雑誌の編集者などが審査員に名を連ねています。出品料は35USD。Grand Prizeには賞金25000USD。

友人の写真家金山貴宏さんが、blurbを使って出版したSHUMAFURAという写真集を頂いたことがあるのですが、印刷のクオリティもなかなかよかったです。色の調整をするために,何度か印刷を試したそうですが。

作り手から買い手に届ける


この頃は、オンラインショップや流通の仕組みについて調べたりすることが多くて、その中で見つけて惹かれたのが、サンフランシスコに拠点を置いて活動をしているSeems というパブリッシャー。

写真家やアーティストが集まって共同で運営しているらしいのだけれど、作りたいように作って、少ない発行部数として出版し、欲しい人に直接届けるというシンプルなやり方で本を作っています。

効率や売り上げはともかく、モノを作って人に伝えるやり方としてはとても真っ当な方法だとおもいます。それぞれの本を紹介するページが、木の台の上に置かれた画像から始まっていて、作った人がそこに置いて、買い手に直接送り届けられるという、手から手にわたっていく感触が伝わってきます。日本ではユトレヒトが取り扱っているそうです。


写真のエッセンス プロフェッショナル28人が語る写真作法 

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翻訳を担当させて頂いた本です。出版社はPIE BOOKSで、2008年の4月頃に発売されました。

撮る人、選ぶ人。それぞれの写真への想い。第一線で活躍する写真家20名に、キュレーターや編集者など写真の「選び手」8名を加えた総勢28名のインタビュー集。

原著は、Image Makers Image Takers

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現代の欧米の写真家のインタビューがこれだけまとまって日本語で読める本というのも珍しいのではないかと思います。中身の図版、本文のレイアウトは原著と変わらないのですが、翻訳本にはそれぞれのインタビューの冒頭に、関連するウェブサイトの情報を追加しました。わかりやすい邦題がつけられているのに加えて、表紙が原著とはまったくちがうデザイン。小さい画像だとわかり辛いですが、本に被せられた透明なビニールのカバーにモザイクのような印刷が施されていて、ぱっと見た感じだと部分的にモザイク処理を施した写真のように見えます。

翻訳をする前から、すでに作品を見て知っていた写真家も多かったのですが、この本ではじめてNaomi HarrisWという写真家のことを知り、いわゆるSwingingWをする人たちのコミュニティーを撮った作品の強烈さが印象に残っています。最近写真集「America Swings」が刊行されました。

Naomi Harris Naomi Harris

彼女へのインタビューはこちら

Zoe Strauss: AMERICA

Zoe StraussWは、フィラデルフィア在住の写真家、インスタレーション作家。30歳から本格的に写真を始め、毎年5月にI-95W(インターステート95)の高架下で、柱に写真を直接貼付けて一日展示するいう試みを続けています。(展示の終わりには、見に来た人が写真を剥がして持って帰れるらしい。)



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『AMERICA』はAMMO BOOKSから刊行された彼女の最初の写真集。地元のフィラデルフィアで撮られたもののほかに、アメリカの地方都市や小さな街、路上で撮影されたもので纏められていて、人々やその生活空間、アメリカ社会が抱える大きな歪みが虚飾のないストレートな視線で捉えられています。店のロゴや、標識、落書きなどが時折効果的に差し挟まれていて、写真集全体を通底するメッセージをより明確なものにしています。



疲弊しきった現在のアメリカを描き出してはいるものの、そのなかにある種の芯の強さのようなものが感じられるのは、彼女の写真のストレートな撮り方によるものでしょう。横位置の写真が多数を占めていますが、そのほとんどに定規で書いたような水平線、垂直線で画面の構成が作られていて、情緒に絡めとられないような撮る側の強さを印象づけます。

この写真集の中身は彼女のFlickrで公開されています。このスライドショーでもある程度わかりますが、写真のシークエンスの作り方、見開きの写真の組み合わせ方がとても効果的。写真の編集の仕方を学ぶ上でも参考になる本ではないかと思います。

写真を「読む」視点

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2005年に出版した自著です。詳しい内容は、出版社のページをご覧下さい。随分前に書いたものなので、今となっては手を加えたい、書き直したい部分も多々あるのですが、自分のベースというのはやはりこの本にあるのかな、という気もします。

think-photo.netという私が運営に携わっていたウェブサイト上に、自主的に企画したシリーズ・レクチャーの資料を掲載していたのを、2003年か04年頃(詳しい時期は忘れてしまった)青弓社の方がみつけて声をかけて下さったことが、本を書く契機になっています。

なにしろ一冊の本を書くことが初めての経験だったので、不備も含めていろいろと印象に残っていることはあるのですが、ポルノグラフィについて書いた章で、キンゼイ研究所で蒐集された写真のアーカイブのことを取り上げることができたのは、良かったんじゃないかと思っています。(後にご縁があって、キンゼイ研究所のライブラリーに一冊謹呈させていただきました。)



表紙には、新井卓さんの作品を使わせてもらいました。

Heavy Light:Recent Photography and Video from Japan

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Heavy Light Opening Heavy Light Opening Heavy Light Opening Heavy Light Opening Heavy Light Opening
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2008年にニューヨークの国際写真センター(ICP)で開催された日本の現代写真と美術を紹介したグループ展、Heavy Light:Recent Photography and Video from Japanのカタログです。2007年9月からアジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)の招聘で、ICPのExhibition Assistantとしてこの展覧会の準備業務に携わっていました。カタログでは編集のほかに、2人のアーティストへのインタビューを担当しています。

展覧会の詳細については、『写真空間 2』に掲載された『ニューヨークで見る、日本の写真の現在 Heavy Light:Recent Photography and Video from Japan』という記事で紹介しました。


Flickr: Reflecting Wall

Wordpressのプラグインを色々調べてインストールしてうちに、Flickrと連動させることができるということがわかったので、試しに組み込んでみました。今までFlickrのアカウントは取っていたのだけれど、いまひとつFlickrを利用する気になれなかったのは、タグ打ったりするのが面倒だったり、写真とキャプションを組み合わせるだけで公開しておくことにあまり意味を感じていなかったということもあります。あと、人が撮った写真を見たり、見せたりすることに関わる度合いの方が強いこともあってか、自分の撮った写真にはかなり無頓着な方です。

で、Wordpressに組み込んでみると、Lightbox機能で複数の画像を左右に移動させながら見られるというのは、スクロールさせながら見るのとは違って、写真を見ることに集中できるのがいいなと。画像の表示の仕方の選択肢次第で、見せたいという気持ちも湧いてくるもんですね。

Isaiah Zagar's Mural in PhillyIsaiah Zagar's Mural in PhillyIsaiah Zagar's Mural in Phillyreflected light


この4枚は、フィラデルフィアでIsaiah ZagarWが手がけたモザイクの壁画を、西日が差す夕方6時頃に撮影したので、道を挟んだ向かい側の煉瓦の壁にモザイクの中の鏡の断片が反射した光が映っています。一つの建物の壁が、別の建物にこういうかたちで作用することがあるんだなと感心した記憶があります。

Isaiah ZagarWの息子である映画監督のJeremiah Zagarで、In A Dreamという彼の家族のドキュメンタリー映画を作っています。

おしらせ:ブログ移転

2009月6月からこちらのブログを更新することにしました。

2004年から使っていたはてなダイアリーのデータをこちらに移してみようかと思ったのですが、記事をインポートすると情報の区分やタグ付けなどが煩雑なのでそのままに残してあります。2009年6月以前の記事を読みたい方は、はてなダイアリーのほうをご覧下さい。